TS-MYO : iOS版

操作説明書

トランクソリューション株式会社

目次

1. 概要        3

2. 動作環境        4

3. 利用の手順        5

3-1.センサーをアプリに登録        5

3-2. 計測に使用するセンサーを選択        8

3-3. 計測(モニタリング/記録)を行う        10

3-4. 保存したデータを見返す        13

         

3-5. 計測データの出力        17

3-5-1. アプリからデータの出力        17

3-5-2. データの取り出し(iTunesを利用)        20

3-5-3. データの取り出し iOSファイルアプリを利用        21

         

3-6. 計測データ/出力データを管理する        23

4. 画面説明        25

4-1. Measure (計測画面)        25

4-2. 設定画面        26

4-2-1. 計測        26

4-2-2. 再生        27

4-2-3. 出力ファイル        28

5. 注意事項        29


1. 概要

本ドキュメントは、iOSアプリ”TS-MYO”の操作説明書です。

TS-MYOは、センサーが計測した値を、iOSが動作する端末上でリアルタイムに確認できます。また、計測データや動画を保存することで、見返すことが可能です。

アプリは、App Storeでダウンロードできます。

TS-MYOで検索、もしくは、以下のURLを確認してください。

   

https://apps.apple.com/us/app/ts-myo/id1445387359?l=ja&ls=1

※アプリのバージョンによっては、

 本説明書の画面表示/内容と異なる可能性があります。

アプリを利用する際は、最新のiOSバージョン、端末を推奨します。


2. 動作環境

本アプリの動作環境です。        ※2019/01/21 時点

OS/バージョン

iOS11.0以上

対象端末種類

iPhone/iPad

推奨ハードウェア

iPhoneシリーズ:iPhone 6s 以降に発売された端末

 iPad シリーズ:iPad 第5世代以降に発売された端末

iPad Air シリーズ:iPad Air 2 以降に発売された端末

iPad miniシリーズ:iPad mini 4以降に発売された端末

        

計測を行う際には、端末のカメラとマイクを利用します。        

計測画面でカメラの画像が表示されない、などの現象が出た場合、端末の設定アプリ - プライバシー設定で、カメラ/マイクが無効になっていないかを確認してください。


3. 利用の手順

以下が、アプリを利用する際の大きな流れです。

  1. センサーをアプリに登録する
  2. 計測に使用するセンサーを選択する(最大2個)
  3. 計測(モニタリング/記録)を行い、データ/動画を保存する
  4. 保存したデータを読み込む
  5. 計測データをCSV出力する
  6. 計測データ/出力データを管理する

以降の項目で、操作やアプリ内の画面について、説明します。

 

3-1.センサーをアプリに登録

アプリで使用するセンサーのアプリに登録します。

以下のメニュー画面右上のボタンを押して、“設定画面”を開いてください。

iPadの場合、画面左側に表示されている項目 “センサー登録/一覧”を選択すると、以下のような画面が表示されます。

※iPhone版の場合は、設定画面を開くと、

①項目一覧が全画面に表示され、その項目を選択すると、

②項目詳細が表示されます。

画面に“Scanning...”と表示されているときは、端末の周囲にあるセンサーを探索しています。そのため、センサーの電源はONの状態にしてください。

アプリに登録していないセンサーが認識されると、”未登録のセンサー”に表示されます。

登録ボタンをタップして、センサーがアプリに登録されると、”登録済みセンサー”の箇所にセンサーの情報が表示されます。


 3-2. 計測に使用するセンサーを選択

センサーをアプリに登録しただけでは、計測に利用できません。

計測に利用するために、図の箇所をタップして、使用可能の状態にしてください。

 ※計測に使用できるセンサーは、最大2個までです。

◯計測使用切替

計測に使用する/使用しないの設定を切り替えます。

◯センサー登録解除

未登録の状態に戻します。

設定済みの情報(センサー名や、値範囲など)の情報が初期化されますのでご注意ください。

再度、センサーを利用するためには、3-1の手順に従ってセンサーをアプリに登録してください。

◯センサー情報の編集

編集アイコンをタップすると以下の図のような画面になり、センサーの名前や、計測値の名称、表示する値の範囲、グラフの色を変更できます。

IDはセンサー固有の設定のため、変更できません。

   

ここまでの作業で、計測を行う準備ができました。

        

 3-3. 計測(モニタリング/記録)を行う

計測に使うセンサーの電源をONにしてください。

センサーの電源がONになった状態を確認できたら、

メニュー画面で「Measure」をタップしてください。

以下が、計測画面です。

左側がiPad版、右側がiPhone版の計測画面です。

iPhone版は計測画面ではセンサの情報(センサの接続状態やバッテリー残量など)が表示されません。

センサの状況を確認する場合は、ナビゲーションバーにある”センサ”ボタンをタップしてください。

計測には、2つのモードがあります。

以下のような違いがあります。

モニターモード

記録モード

リアルタイムグラフ表示

センサーの計測値の保存

動画の保存※1

※1 必要に応じて計測する動画の画質・フレームレートを設定できます。

詳しくは4-2-1を参照してください。

 

モードの選択

枠内の“モニター/記録”のどちらかをタップしてモードを選択してください。

動画保存の設定

「記録モード」を選択した場合は、動画を保存する/しない”の設定も確認してください。以下の枠内で設定できます。

 

計測の開始/停止

下図の開始ボタンや停止ボタンをタップすることで計測の開始/停止を行います。

 

 

データの保存

“記録”モードで計測をした場合、計測停止後に確認ダイアログが表示されます。

データ名をわかりやすい名称で入力することを推奨します。

“保存する”ボタンを押すと、計測データ/動画が保存されます。

 

 

※データ名は保存後も変更可能です。


3-4. 保存したデータを見返す

メニュー画面で

”Playback”をタップしてください。

iPadシリーズの場合は左側の画面、iPhoneシリーズの場合は右側の画面のように表示されます。

       

       

    iPad画面                   iPhone画面

Measureモードと同様に、iPhone版の場合は、画面領域の都合上、計測時のセンサーの情報を表示していません。

センサーの情報を確認したい場合は、ナビゲーションバーに表示される”センサ”ボタンをタップしてください。

※計測データロード後に表示されます。

それでは、確認したい計測データを読み込みます。

画面左上の”計測データ選択”をタップしてください。

これまでに計測してきたデータ一覧が表示されます。

参照したい計測データ項目を選択して、右上のボタンをタップしてください。

読み込みが終了すると、計測データと動画(保存していた場合)が表示されます。

        


計測データを読み込んだ直後は、全てのデータをグラフに表示します。

特定の時間範囲を確認したい場合は、画面下部のスライダーを操作して、グラフで表示する時間の範囲を調整してください。

※ 時間範囲は、0.5 sec以下にはできません。

簡易なフィルタ(3種類)を設定できます。必要に応じてご利用ください。

フィルタの初期値は、設定画面で設定できます。

4-2-2. 再生 をご確認ください。

読み込み直後は、センサーのデータと動画のタイミングが同期(に近づくように)するように、計測時の状況をもとにして、動画の頭出しの位置を調整しています。

センサーのデータと動画のタイミングにずれが生じている場合は、画面右上の”同期検証”ボタンをタップしてください。

基本的には「計測時間補正」を指定して頂き、ずれが生じる場合は、他の補正方法を選択して頂く必要があります。

どの補正方法で動画と計測データのタイミングが合うのかは、使用している端末など個別の状況により異なります。


3-5. 計測データの出力

3-5-1. アプリからデータの出力

アプリで計測したデータは、CSV形式で出力できます。

        ※CSVについて(https://ja.wikipedia.org/wiki/CSV)

“Playback”画面で、計測データを読み込んだ状態になると、画面の左上に”データ出力”ボタンが表示されます。

以下の図の枠の部分をタップしてください。

タップすると、左図のようなダイアログが表示されます。必要に応じて設定を行ってください。

以下で、各項目を説明します。

■フォルダ名

出力したデータを保存する際のフォルダ名になります。

わかりやすい名称をつけるようにしてください。

入力サポート機能として、「計測日時」や「データ名」を簡易に追加できます。

すでに、同じ名前のフォルダが存在している場合は、警告が表示されますので、別の名称を入力してください。

■動画

計測時に動画を保存している場合に、設定可能です。

有効になっている場合、MP4形式のデータで動画が出力されます。

■CSV

出力するCSVデータの内容の設定です。

“D/A変換値”は、センサーから受信したアナログ値を出力する/しないの設定です。

“フィルタ計算有”は、PlayBack画面でフィルタ計算した値を出力する/しないの設定です。

出力するCSVのファイル名は、以下のように設定されます。

 “使用したセンサーの順番”_”出力オプション”.csv

“使用したセンサーの順番” は、“sensor1”, “sensor2”となります。

“出力オプション” は、

“D/A変換値” = “analog”、

“フィルタ計算有” = “analogfilter”

となります。

よって、全てのデータを出力する場合は、以下のような構成になります。

“設定したフォルダ名” /

sensor1_analog.csv

sensor1_analogfilter.csv

sensor2_analog.csv

sensor2_analogfilter.csv

movie.mp4

※上記は、計測時に、センサーを2つ利用、動画を保存した場合のデータです。

        

■出力後、共有アクティビティを表示

有効にした場合、端末内にデータ出力後、

クラウドや他アプリに送るためのUIが表示されます。

必要に応じて、選択してください。

選択したアプリ/サービスによっては、対応していないことがあります。

利用できない場合は、iTunes経由でデータを取り出してください。(3-5-2)

※アプリによっては、SNSへ共有される場合があります。利用の際は、十分なご注意を お願いいたします。

3-5-2. データの取り出し - iTunesを利用

iTunesのファイル共有画面から取り出せます。

iTunes、ファイル共有については、以下のサイトで確認してください。

https://support.apple.com/ja-jp/HT201301

出力したデータは、”Outputs”フォルダ内に全て含んでいます。

“Outputs”フォルダを、パソコンに保存してください。


3-5-3. データの取り出し - ファイルアプリを利用

iOS端末には、標準で”ファイル”アプリがインストールされています。

“ファイル”アプリについては、以下のサイトを確認してください。

https://support.apple.com/ja-jp/HT206481

“ファイル”アプリを起動した後、“このiPad内”を選択してください。

“TS-MYO”と表示されている項目を選択してください。

“Outputs”フォルダが表示されます。

 

“Outputs”フォルダを選択すると、出力したデータの一覧が表示されます。

データフォルダを選択すると、CSVファイルや動画が表示されます。

必要に応じて、操作を行ってください。


3-6. 計測データ/出力データを管理する

計測やデータの出力を多数行うと、端末の空き容量が少なくなります。

そういった状況の場合、データを削除することで、空き容量を増やせます。

メニュー画面で、”Data Files”をタップしてください。

計測データの一覧が表示されます。

iOS標準の操作方法で、削除を行うことができます。

削除したデータは復元することができませんのでご注意ください。

計測データを全て削除したい場合は、画面右上のボタンを選択してください。

削除したデータは復元することができませんのでご注意ください。

画面下部のタブで、表示するデータを選択できます。

Playback画面で出力したデータを確認したい場合は、タブ右側の”出力データ”を選択してください。

出力データの一覧が表示されます。

操作方法や機能は、計測データ画面と同じです。

        


4. 画面説明

4-1. Measure (計測画面)

 ※iPhone版では計測画面ではセンサの情報(バッテリー残量など)が表示されません。


4-2. 設定画面

4-2-1. 計測

 

動画

保存画質

録画する際の画質を選択できます。

高画質にすると、保存するファイルサイズが大きくなります。

フレームレート

動画のフレームレートを選択できます。

30fpsの場合、1fps = 1000/30 = 33.33ms となります。

グラフ

プロット数

1周期で、波形の描画に使用するプロット点数です。

多いほど、動きを詳細に確認できます。

表示更新頻度

Typeの数字が大きくなるほど、センサーから受信した値が、グラフに反映されるのが遅くなります。


4-2-2. 再生

                    

        

フィルタ設定

Low Pass

ローパスフィルタの初期値です

High Pass

ハイパスフィルタの初期値です。

RMS

RMSの対象とする区間の初期値です。

        

4-2-3. 出力ファイル

                   

テキストファイル

文字コード

CSVファイルの文字コードを選択します。

Shift-JIS と UTF-8 を選択できます。

改行コード

改行に使用するコードを選択します。

設定サポート

上記2項目の選択をサポートする機能です。

何を指定したら良いかわからない場合にご利用ください。

                


5. 注意事項

本アプリ以外のアプリが複数起動している状況の場合、

本アプリが使用できるメモリが少なくなる場合があります。

そのような状況になると、動作が不安定になります。

本アプリ以外のアプリが起動したままの場合は、

以下の操作をおこなってください。

古い端末の場合、性能が低く、録画を伴った計測を行う際、フレーム落ちすることがあります。そのような場合は、以下の操作を行うと改善する可能性があります。

(改善しない場合は、新しい端末の利用のご検討をお願いいたします)