第3回 済生会東神奈川リハビリテーション病院 理学療法士 林翔太先生

「表面筋電図の入門機器としては,これ以上ないぐらい最高のものだと思います。」

導入していただいた感想は?

アーチファクト(ノイズ)の少なさには、本当に驚きました。ソフトウェアも直感的な操作ができる仕様になっており、すぐに使えるようになりました。

若手スタッフは、センサーを自身の筋肉に貼り付けて動作時の筋活動を確認することにより、学習に役立てています。このような使用するにあたってのハードルの低さも、この機器の非常に良いところだと思います。

表面筋電図の入門機器としては、これ以上ないぐらい最高のものだと思います。

どのように活用されていますか?

具体的な例では、歩行時の立脚後期の腓腹筋の筋電位を計測するために使用しています。

脳卒中者の歩行分析の研究では、立脚後期の足関節底屈モーメントをアウトカムとしているものが多くみられます。当院でも三次元動作解析装置を用いてこの解析を行っており、詳細な分析ができるという点で三次元動作解析は非常に優れています。ですが、このための計測にはマンパワーと時間を要します研究デザインによっては、足関節底屈モーメントと関連が深いとされる腓腹筋の筋電位をTS-MYOで計測することでも、有用なデータが取得できると考えています。

TS-MYOは時間とマンパワーによる制約が少ないため、日々の業務で忙しい臨床家にとっては非常に使い勝手が良いアイテムであると感じています。

最後に一言お願いします

TS-MYOはリハビリテーションに関わるすべての施設で導入されたほうが良い。そう思うぐらい、私はこれを気に入っています。この機器をきっかけに、療法士から社会に還元できる研究が増えてほしいと思いますし、もちろん私自身も努力していきたいです。

林翔太 先生 プロフィール

学歴
理学療法士 2011年 国際医療福祉大学
博士(保健医療学) 2017年 国際医療福祉大学大学院​

職歴
済生会神奈川県病院 2011年~2018年
済生会東神奈川リハビリテーション病院 2018年~


日本人間工学会 第55回大会 優秀研究発表奨励賞