「手軽さとわかりやすさだけでなく、研究にも使用できるTS-MYOはかなり便利な機器と思っています」
簡単に研究や活動内容の紹介をお願いします
主に神経疾患患者に対する効果的な運動療法に関する研究を中心に実施してきました。そのなかで動作分析や筋活動の分析を行い、この研究を通して、私達が行っている理学療法を視覚的にわかりやすく説明できるように心掛けています。
最近では、パーキンソン病の方に対してTrunk Solutionを用いることで前屈姿勢を変えて運動することの効果について研究を進めています。
TS-MYO導入のきっかけは?
今までの筋電図計測は皮膚表面に電極を貼り付けて計測するのにかなり手間を要していました。無線でなく有線であった時代は、そのコードが動作の邪魔になることも多かったと思います。
TS-MYOは無線であり、タブレットやスマートフォンなどで簡易的に計測できるだけでなく、動画と同期できることが最大の魅力です。
それで性能が落ちるかと言えば、計測サンプリング周波数も1000Hzあり、撮影後の筋電図の一般的な処理も手軽にできることで、研究などにも利用できます。この簡易的に計測できることはフィードバックに、処理に関しては研究にも活用できると思い、TS-MYOを導入しました。
TS-MYOを導入していただいた感想は?
実際の筋活動をすぐに視覚的に確認できるので、今まで筋活動を触って確認していたことの裏付けとして目的とする筋に貼付し、活動を見ています。また、それを自身で確認するだけでなく、フィードバックもわかりやすく説明できるようになりました。TS-MYOを導入してみて、かなり使い勝手がよくコンパクトなので常に携帯しています。
TS-MYOをどのように活用されていますか?
臨床研究での活用は導入時の感想で述べましたが、実は教育にもかなり使っています。私は教員もしており、授業で筋の作用を説明する際もタブレットをプロジェクターに接続し、学生にリアルタイムで見せることも出来ます。この点に関してもかなり活用できます。
今後は理学療法士以外の講習会などでも、その場で筋の作用についてわかりやすく説明できる機器になると思っています。
最後に一言お願いします
手軽さとわかりやすさだけでなく、研究にも使用できるTS-MYOはかなり便利な機器と思っています。日頃の見えにくい筋活動を視覚化することで、自身の臨床や研究、また教育に活かしていきたいと思っています。
松田雅弘 先生 プロフィール
(順天堂大学ホームページ より)
理学療法士 2004年 東京都立保健科学大学
博士(理学療法学) 2009年 首都大学東京
専門理学療法士(基礎)専門理学療法士(神経)
専門理学療法士(生活環境支援)福祉環境コーディネーター2級